ハムスターは一般的に夜行性の動物です。
しかし、夜に寝てばかりいるハムスターもいませんか?
「お世話をするタイミングはどうしたら良いのか?」と、気になる方も少なくないのではないのでしょうか。
どうぞ最後までお付き合いください。
ハムスターの睡眠時間はどのくらい?

夜行性の動物であるハムスター。
しかし、実は1日に14時間も寝る動物でもあります。
遊び道具でせっせと遊ぶイメージもありますが、実はそこまで動き回らない生き物なのです。
人間目線でいうと「寝すぎ」であっても、ハムスターにとっては「ちょうど良い睡眠時間」なんです。
睡眠サイクルとお世話のタイミング

では、どんな睡眠サイクルなのでしょうか?
できれば、睡眠時間にお世話をしないようにしたいですよね。
人間は、大体は夜に寝床に入り、睡眠時間をまとめて取ります。
しかし、ハムスターは15分ほどの睡眠時間を1日に50~60回ほど繰り返しています。
寝ては起きての繰り返しの超短時間睡眠型には驚きますよね。
これは野生で生き延びるための術なのです。
安心しきって寝入ると天敵に襲われやすくなるため、それを防ぐために身に付けた習性でもあります。
では、いつお世話をすればよいのでしょうか。
夜行性であるのは間違いないなので、昼間より夜にお世話をしてあげるのがベストです。
できればだいたい同じ時間帯にお世話をすることでサイクルができるので、ハムスターにとっても生活リズムを作ることができます。
この辺りは人間の生活リズムと同じですね。
ハムスターは夜に何をしてるの?

ハムスターは夜に何をしているのでしょうか?
昼間は省エネで、なるべくエネルギーを使わないことに注力しています。
夜になると、回し車を回して、エサをたべ、寝床の整備をして、とやることいっぱいです。
できれば、目安として20時頃までにお世話をしていあげると、21時頃に元気に動き出すので、頃合いがよいかもしれません。
それにしても寝過ぎ…。病気の可能性は?
ここまでで、ハムスターにとって寝ることが重要だということがわかってきました。
と、言っても寝すぎ・・元気がない・・というハムスターもいるようです。
鳴き声を発することもめったにないので、そこは人間の目でジャッジしてあげる必要があります。
まずはサイクルを作ってあげる必要があります。
そのサイクルから逸脱している点があれば、不調につながると考えていいと思います。
例えば「いつもなら活発に動く時間なのに、ここ数日動きがない」「エサを食べた痕跡がない」「排泄状況が見当たらない」など。
これは、お世話をする中で気付ける点です。
環境要因や飼育環境の急変によるストレス性のもの、細菌や寄生虫などによる感染症にかかっている、循環器疾患に罹患している、など様々な原因があげられます。
心配であれば、動物病院に連れて行ってあげるのが良いでしょう。
動物病院へ連れて行くときのポイント

動物病院へ連れていく際のポイントをまとめておきましょう。
まずは、ケージのまま連れて行きましょう。
もし、ケージが大きすぎて持ち運びができない場合は、ハムスターが逃げ出さない程度の小さなケースに入れて連れて行きます。
ハムスターは繊細かつ縄張り意識がとても高い生き物です。
自分のにおいがついた寝床のまま移動してあげるのがベストです。
そして排泄状況のチェックや、飼育環境のアドバイスをドクターからしてもらえるので、極力ケージのまま連れていくのが良いでしょう。
次に、ドクターに伝えるポイントは以下になります。
- いつ頃から元気がないか
- 食事摂取量と排泄状況
- 普段と異なる仕草や症状はあるか
- 最近飼育環境に変化は無かったか
事前にまとめておくと良いでしょう。
まとめ

- ハムスターは夜行性
- ハムスターの平均睡眠時間は14時間ほど
- 短時間睡眠型で、15分ほどの睡眠を50~60回/日行う
- 20時ころまでにお世話をして、21時からハムスター自身で遊ばせてあげる環境を作る
- お世話の時間は極力常に同じ時間帯にする
- 心配なときは動物病院へ連れて行く
ハムスターを飼い始めたころは、ハムスターが環境に慣れておらずあまり活発に動かないことも多いです。
個体によっては慣れるまでの時間はかかるため、慣れるまではそっと見守ってあげるのが良いですね。
一緒に過ごしていくペットだからこそ、元気がないと心配になります。
まずは、温かく見守ることで、そのハムスターの習性や微細な変化に気付けるようになってくると思います。
良いことも悪いことも、微細な変化に気付ける飼い主でありたいなと思います。