栄養があり、人間もよく食べる乳製品の1つがヨーグルトですよね。英語ではyogurtと綴ります。生乳と乳酸菌から作られています。
ハムスターに与えても良いのか、気になる方も多いと思います。
どうぞ最後までお付き合いください。
ハムスターにヨーグルトは与えても良いの?
ヨーグルトを与えて良いのかは正直、賛否両論あります。
今回は、これから紹介する注意点などを守った上で与えてみては?というところです。
積極的にあげようというレベルではありません。
なんといっても、ハムスターの大敵である下痢・水様便はもちろんですが、軟便に至る食べ物の摂取が元で下痢になることもあります。
そのうちの1つがヨーグルトなのです。
整腸に良いものなので、与える量にも注意が必要のようですね。
ハムスターに乳酸菌は意味がない?
元々、乳酸菌として市販されているものは、植物性と動物性の2種類があります。
ヨーグルトはその中でも、ミルクを乳酸菌や酵母の働きで発酵させた発酵乳になります。
乳酸菌は、ミルクに含まれる糖分(乳糖)を分解して乳酸を作り出し、乳酸がカゼインを固めることでヨーグルトができます。
では、乳酸菌とはどんなものなのでしょうか?
乳酸菌はヒトや動物の腸管以外、漬物など一部の発酵食品や牛乳・乳製品、自然界に棲息しているのに対し、ビフィズス菌の生息場所は主としてヒトや動物の腸管となります。
大量の酢酸を産生したり、酸素があると発育できないところが乳酸菌と異なる点です。
ビフィズス菌が人体最大の免疫器官である腸管を刺激し、免疫力を高め感染防御、発ガン抑制、アレルギー症状の改善(花粉症など)など様々な効果が得られるようです。
また、ビフィズス菌を飲用することによる脂質代謝改善効果なども報告されています。
これをハムスターに当てはめて考えてみます。
ハムスターの腸内は、発酵によって消化を助ける働きがあります。
しかし、牛乳には「ラクターゼ」と呼ばれる独特の酵素が含まれています。
このラクターゼは、ハムスターには消化がしづらい成分のため、消化不良で下痢を起こす可能性があります。
乳酸菌は、ハムスターには特に意味がないということですね。
与えて良いヨーグルトの種類
では、与えてよいヨーグルトとはどんなヨーグルトなのでしょうか?
加糖タイプは甘味がつよく、太りやすいハムスターには避けたほうが良いです。
ではどんなタイプが良いのでしょうか?
ビフィズス菌摂取を目的とするならば、少量の無糖でさらに水切りタイプのものが良いでしょう。
何にせよ、下痢を起こさせないよう注意が必要です。
1g程度を3~5日あけて与えるのがベストです。
ただし、ペットショップなどでもヨーグルトを摂取させるようなことはほぼないようなので、そのくらいハムスターにとってはレアな食べ物であることは覚えておいてもよいかもしれませんね。
与え方はハムスターの種類によって違う!?
与えるのは、比較的寒さに強いタイプの方が良いようです。
例えばゴールデンハムスターの室温の場合、室温が低いと下痢をしやすくなります。
一旦下痢が2~3日続くと良く食べても下痢が続いて衰弱してしまうので、ゴールデンハムスターには不適です。
生息地がシベリアのジャンガリアンハムスターは、寒さには多少強い種類です。
その他、キャンベルはモンゴル、中国東北部で寒い乾燥地域ですね。
寒い地方出身のハムスターに限りというのが前提になりそうですね。
ヨーグルトを与えるときの注意点
まずは下痢をしていないか、摂取後2~3日はより注意して変化をみていきましょう。
与え方ですが、3~5日の間隔をあけ、下痢をしていないかを確認し1回に1gがベストです。
まとめ
ヨーグルトは、1g程度を3~5日間隔ほどあけてあげるのがベスト
ヨーグルトは、無糖で水切りタイプのものを選ぶ
ヨーグルト摂取後、下痢をしていないか?をチェックすることが必須
ヨーグルトはジャンガリアンハムスターなど、寒い地方出身のハムスターは与えてもOK
栄養価の高さよりも下痢になりやすい点が懸念点であげられる食べ物ですので、摂取量は細心の注意が必要になりますね。
せっかくおいしく食べていても、量が多すぎるとハムスターが後に苦しい思いをしてしまいます。
しかし、ハムスターが食べる姿を想像すると、口の周りにヨーグルトがついていて、愛らしく見える。。なんて想像ができますよね。
与えるときは、注意点をしっかり守ってくださいね。