ハムスターの耳にできものができているときがありませんか?
それは腫瘍なのでしょうか?アレルギーなのでしょうか?
病気の可能性もありますよね。
そこで今回は『ハムスターの耳のできものは腫瘍?アレルギー?外耳炎や中耳炎などの疑いも!』をテーマにお届けします。
どうぞ最後までお付き合いください。
耳の病気にはどんなものがあるの?
ハムスターの耳の病気には、次のようなものがあります。
・腫瘍
・アレルギー性皮膚炎
・外耳炎
・中耳炎
・内耳炎
では、それぞれをもう少し詳しく見ていきたいと思います。
腫瘍の可能性
腫瘍には良性と悪性の腫瘍がありますが、ハムスターにできる腫瘍は悪性であることが多いです。
悪性の場合は、癌(がん)ということになります。
悪性の腫瘍(癌)の治療法は、手術をして切除する方法・抗がん剤を飲む方法があります。
見た目では良性か悪性かはわからないので、早々に動物病院へ連れて行ってあげて下さい。
良性腫瘍
良性腫には、「脂肪腫・膿瘍・乳頭腫」があります。
良性とはいえ体にはよくないですよね。
ハムスターが違和感を感じて、腫瘍を掻きむしることもあり、それに伴い出血してしまうこともあります。
膿を吸い取る処置を行うもの、良性腫を取る手術が必要となるものまで様々あります。
悪性腫瘍=がん
実は、ハムスターの耳にできる腫瘍はほとんどが悪性です。
薬だけでは腫瘍を治すことはほとんど不可能ですので、延命治療になります。
抗がん剤治療を行う場合は、副作用を覚悟しなくてはなりません。
小さな体にはだいぶ酷な状況です。
ちなみに、手術を行う場合は、費用目安は3万円前後と言われています。
アレルギーの可能性
比較的広範囲のアレルギー症状が出ていることもあり、耳の周りが赤くなっていることがあります。
その他、くしゃみをしたり、発疹が出たりします。
アレルギーの治療については、薬で現在の症状を一旦は落ちつかせることができます。
併せて、再発を防ぐためにもケージの環境を整えてあげることが必要です。
例えば、掃除の頻度、床材の変更、ケージを置いている場所の見直しなどがあげられます。
外・中・内耳炎の可能性
外耳炎
耳をしきりに痒がる、膿が出ている、耳から臭いがする、出血している、耳周りが脱毛していたりします。
基本的には細菌繁殖が原因で、その部分の傷や不衛生な環境からの細菌感染となります。
細菌繁殖の原因としては、耳垢が考えられます。
治療法としては、点眼薬や飲み薬があります。
予防としては、毎日の世話が必要です。
基本的には、耳垢を掃除は不要です。
また、ケージの中を清潔に保っておくことも予防につながりますね。
中耳炎・内耳炎
ハムスターがフラフラしたり、自分の尻尾を追ってクルクル回ったり、耳から膿が出ていたり、耳から臭いがしていると中・内耳炎の可能性があります。
外耳炎の悪化によるもの、風邪によるもの、呼吸器感染症による合併症などが原因と言われています。
これらの原因により、耳に膿が溜まってしまいます。
ひどい場合は、三半規管にまで達して平衡感覚を失い、片方に寄ってフラフラ歩いたりします。
治療法は抗生剤の飲み薬があります。
予防としては、風邪をひかないように環境作りや体力(エサ)づくりを心がける必要があります。
ケージ内の衛生状態を保つことも重要です。
耳の病気を予防するには?
耳垢がたまることで耳の病気になるということは、「耳掃除が必要?」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、基本的に耳掃除は不要です。
では、どうやって予防したら良いのでしょうか?
自然治癒させるのに大事なのは、怪我が治るまでは細菌感染を起こさないようにすることが必要です。
そこで、飼い主ができることは環境整備による衛生状態のキープが重要になります。
トイレ、床材を清潔な状態に保ったり、エサで体力をつけることも重要です。
何より、日々のハムスター観察が、症状の軽減になる可能性もあります。
まとめ
・耳の病気には耳垢や膿がたまることがある
・飼育環境を清潔にする
・アレルギーや病気の発症原因になるような床材やトイレ砂などの飼育用品を避ける
・ハムスターの様子を日々観察する
・耳の病気に気づいたらすぐに動物病院へ
耳の病気の症状に似たような症状が出ている場合は、すぐに動物病院へ連れて行って、治療をしてあげることが必要です。
しっかりと病院で診察をして、病気を判明、治療してあげることが飼い主のお仕事です。
何より、日々の観察により気づくことになるので、飼育環境の保清に尽力していただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。