ハムスターのおやつは色々ありますよね。
しかし、餌として与えてはいけないおやつもあるのです。
例えばそのうちの1つが、チョコレートなのです。英語ではchocolateです。アオイ科のカカオを原料としたお菓子です。
どうぞ最後までお付き合いください。
ハムスターにチョコは絶対与えないで!
ペットの犬や猫にもチョコレートは餌として与えてはいけないと言われていますが、ハムスターも同様です。
チョコレートやココアに含まれるキサンチンアルカロイド(テオブロミン)が中毒を引き起こします。
ですので、絶対にチョコレート・ココアは与えてはいけません。(症状については次で紹介します)。
ただし、ペットフード用にチョコレート加工されているものは、安心して与えられます。
しかし、糖分が多いものもあるので、糖尿病などにもなりやすくなります。
与える量には注意してください。
テオブロミンの中毒症状
チョコレートに含まれるテオブロミンによる中毒とはどんなものなのでしょうか?
テオブロミンは、チョコレートパウダーやシロップなどの製菓用チョコレートや、ココア・コーラ・お茶などにも含まれています。
結構、色々なものに含まれていますね。
人間は代謝力があるので問題ないのですが、ハムスターは代謝力が無いので中毒を引き起こします。
さて、「テオブロミン」はカフェインと同じ作用があるため、体全体が興奮状態になってしまいます。
ですので、下痢・嘔吐によりふらつきがみられ、さらに多尿となり脱水になります。
また、息が荒くなったり痙攣発作などの神経症状が生じることもあります。
こわいですよね。
テオブロミンによるハムスターの致死量は?
致死量を調べてみると、ハムスターの情報はほぼなく、犬の場合が多く情報があがっていました。
犬でも中毒になりますので、こわい食べ物だということがここからも分かりますよね。
では、実際にハムスターではどうなのでしょうか?
まず、チョコレートに含まれるテオブロミンの量を見てみたいと思います。
製菓用チョコ → 約15mg
ココアパウダー → 約5~20mg
ダークチョコ → 約5mg
ミルクチョコ → 約2mg
ホワイトチョコ → 約0.05mg
(https://bit.ly/2RHIzH0)
少な目だと感じますが、これをハムスターが摂取してしまうと、体の小さなハムスターには危険な状態になってしまいます。
そして、致死量は次のようになります。
- ゴールデンハムスター 軽度な異常:1.7mg→痙攣レベル:5.1mg→致死量:8.5mg
- ジャンガリアンハムスター 軽度な異常:0.6mg→痙攣レベル:1.8mg→致死量:3mg
これは犬の致死量からハムスターに換算してみたので正確な値ではありませんが、決して食べさせていい量ではないことがわかりますよね。
チョコを食べてしまったときの対処法
ここまでお読みいただければ、与える方はいないと思います。
しかし、知らない間に床に落ちていたチョコを食べてしまったなど、アクシデントもあると思います。
対処法はしっかり学んでおきましょう。
まずは、動物病院へ連れていくことをオススメします。
日ごろから、ハムスターを扱っている動物病院を把握しておくことが重要ですね。
連れて行くときには、25度前後の室温を保てるように車で連れて行くと良いでしょう。
ストレスを与えないように、ケージのまま連れて行ってあげてください。
もし、ケージが大きすぎて運べない場合は、小さな容器に入れ替えます。
そのときは、普段使っている床材など、においがついているものを容器に入れてあげると、ハムスターも安心できます。
病院では、胃洗浄などの処置が施されます。
麻酔を必要とする処置のため、体の小さいハムスターにとっては大変負担がかかる処置になります。
目覚めない等などのリスクがかなりあるので、残念ながら最期を迎えることもあるかもしれません。
まとめ
- チョコレートやココアはハムスターに与えない
- 少しの量でも致死量に値する
- 食べてしまったときはすぐに動物病院へ連れて行く
私たちにとっては甘くておいしいチョコですが、ハムスターにとっては大変危険な食べ物の1つです。
人間が食べられるから、ハムスターも食べられるというのは大きな間違いなので、誤って食べてしまわないようにハムスターの近くではチョコレートを食べないよう心掛けてくださいね。