強い香りがあるため、人間でも好き嫌いが少しでる、香草の1つセロリ。セリ科オランダミツバ属の野菜で、英語ではceleryと書きます。その名前の通り、ヨーロッパが原産地です。
みなさんはお好きですか?
ペットのハムスターには与えてよいのでしょうか?
どうぞ最後までお付き合いください。
ハムスターはセロリを食べれるの?
クセがあるので、個体によって好き嫌いが出ますが、一応、餌として食べることはできます。
「一応」というのは、与える際に注意が必要だからです。
セロリには「シュウ酸」が含まれています。
シュウ酸はカルシウムと結びつきやすく、尿路結石や尿道が塞がれるので排尿障害となり、最悪の場合は死に至ります。
結構怖い食べ物です。
ですので、「一応食べられる」としました。
多く与えすぎると危険なのですね。
しかし、どちらかと言うとにおいが強く好き好んで食べる個体が多くないため、与える人が少ないというのも理由の1つにあります。
セロリの葉は与えてもよい?
では、どの部分を与えるのがよいのでしょうか?
実際には、葉の部分に与えるのがベストです。
茎の部分は歯ごたえもあり食べやすいのですが、水分がたっぷりあるため少量でも下痢を引き起こす危険もあります。
葉を中心に与え、茎は少量与えるのがベストですね。
セロリの栄養素
セロリはセリの仲間です。
水分量が大変多い野菜の1つのため、下痢には注意が必要ですが、実はかなりの栄養価が高い野菜です。
セロリには「βカロテン/ビタミンB1・B2/ビタミンC/ビタミンE/カルシウム/マグネシウム」などが含まれています。
βカロテンやビタミンCも含まれているため、細胞などの身体の深部から健康を支えてくれます。
特に葉の部分の栄養価が高いため、ハムスターが好んで食べるようであれば、ほかの野菜などと合わせて与えてあげるのもよいでしょう。
適量や注意点
大きさですが、葉の部分は抱えられる程度1~3cmほど、茎も2~3cm程の大きさがよいでしょう。
葉の部分は栄養価が高く、水分量も茎よりは低いので、食べるようであれば与えてみるとよいでしょう。
ハムスターの理想的な食事内容としては、低タンパクのペレットを中心に、糖質の少ない野菜を加えるのがよいとされています。
水分を取らせたい場合には、水分量の多いセロリをあえて与えるのも1つの手段です。
ビタミン類なども副次効果として得られます。
生か茹でるか迷うところですが、シュウ酸は水溶性で水に溶けやすい性質をもっています。
与える際は1分程度茹で、流水ですすいでから与えると良いでしょう。
生で与えてもよいですが、15分程度水にさらし、流水ですすいでから与えてください。
そして与えた後は、下痢をしていないか排便状況にも留意してあげることが重要です。
与えただけで終わらせず、しっかり観察してあげましょう。
まとめ
- セロリに含まれているシュウ酸は尿路結石を引き起こす原因にもなるため与える時は少量にする
- セロリの茎は水分が多く含まれるので与えるときには少量にする
- セロリの葉の部分を与えるようにする
- 茹でてさっと洗い2~3cm程度にして与えるとよい
セロリが好きな個体であれば「シャリシャリ」と音を立てて食べるので本当にかわいくキュートに見えます。
シュウ酸と水分量が多いところだけがデメリットではありますが、好き好んで食べる個体であればモリモリ食べます。
現在は、ホワイトセロリなど食べやすいセロリも出ています。
もし、飼っているハムスターがセロリが好きなのであれば、与えすぎないよう注意しながら与えてあげて水分補給・ビタミン補給の1つにしてあげるのもよいでしょう。