ハムスターはゴマを食べれるの?種類によっては注意が必要!?

香ばしくて料理の味付けはもちろん、見た目の色彩にもよく使われるゴマ。英語ではsesameと書き、原産はアフリカ大陸で、インドで栽培が始まりました。

それは栄養素も高いことでも知られていますよね。

小さい粒なので、ペットのハムスターにとってはサイズ的にもよさそうですが、餌として食べられるのでしょうか?

どうぞ最後までお付き合いください。

ハムスターはゴマを食べることができるの?

Black and white sesame seed on black background. Organic food concept. 出典:123rf

人間は、パラパラとごはんのお供としても食べていますが、ハムスターはどうなのでしょうか?

栄養価が高いなら、おやつとして与えたいですよね。

結論から言うと、ゴマはハムスターが食べても大丈夫な食材です。

与える場合は、2~3粒にしておくと良いでしょう。

なぜなら、与え方や種類によっては危険なものもあるので、注意が必要なんです。

ゴマにも色々種類がありますよね。

白ごま・黒ゴマ・金ゴマ、いりごま・すりごまなど多岐に渡ります。

そこで、種類によって「食べられる・食べられない」を見ていきたいと思います。

黒ゴマには要注意!

Top view of black sesame seeds in a wooden spoon for cooking on light background in the kitchen. 出典:123rf

そもそもゴマですが、37種の野生種と1種の栽培種があり、この栽培種には約3,000の品種があるといわれています。

「白ゴマ」「黒ゴマ」「金ゴマ」は品種の違いではなく、種皮の色の違いにより分けられています。

さて、注意したい部分についてお話していきます。

ゴマに含まれるマグネシウムとカルシウムは、体内で結びつくと尿路結石になる可能性があります。

ハムスターは体が小さいため、少量でも尿路感染になりやすくなるのは少し危険な気がします。

泌尿器系の病気にかかってしまうかもしれない食べ物であることは、理解しておいたほうが良いでしょう。

そしてさらに、ゴマの中でも特に黒ゴマには注意が必要です!

皮の部分にタンニン系ポリフェノールが含まれています。

タンニンはドングリや栗の渋皮にも含まれていて、ハムスターにとって有害な成分です。

タンニンを摂取すると肝臓や腎臓に障害が起きる可能性があります。

ですので、黒ゴマは避けることがベストです。

白ゴマ・金ゴマにはその成分がないため、与えるなら白ゴマ・金ゴマが良いでしょう。

ゴマの栄養素

Macro Close up of Organic White Sesame seeds(Sesamum indicum) or white Til with shell on a white ceramic soup spoon in a blurred background. 出典:123rf

ゴマというと、健康に良い、栄養価が高いというイメージですが、栄養素はどうなっているのでしょうか?

ゴマの成分の約半分は脂質(=油脂)です。

ゴマの脂質はリノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸でできています。

不飽和脂肪酸にはコレステロール値を下げ、免疫力を高めてくれる働きがあります。

つまり、血液サラサラ効果があるのですね。

次に多いのがタンパク質で、必須アミノ酸を多く含む良質のタンパク食品です。

小さいのに、抜群の栄養素を含んでいますよね。

さらに、カルシウム、マグネシウム、鉄分など、ゴマにはミネラル成分がバランスよく含まれています。

ハムスターのおやつには最適ですが、脂質が高い分多く与えすぎには注意が必要のようですね。

ちなみに、白ゴマ、黒ゴマ、金ゴマの種類によって栄養成分は、大きく変わることはありません。

脂質・カロリーはひまわりの種と同じくらい

Scenic booming rows of green yellow sunflowers plants plantation field meadow against clear cloudy blue sky horizon on bright sunny day. Nature country rural agricultural landscape. 出典:123rf

さて、脂質が多いことはご理解頂けたでしょうか?

となると、カロリーも必然的に多くなりますよね。

特に、ハムスターが食べられる白ゴマは、他のゴマと比較すると、気持ち脂質が高いです。

白ゴマはハムスターに与えても大丈夫ではありますが、脂質が高いと肥満や糖尿病などの病気リスクが高まるので、与えすぎには注意が必要ですよね。

金ゴマは、3種類の中でも高価です。

金ごまの種皮には、抗菌作用のあるフラボノイドが含まれています。

与えるのはO.Kですが、こちらも与えすぎには注意が必要です。

ハムスターが大好きなひまわりの種も、脂肪分やカロリーが大変高いことで有名です。

毎日与えるのはNGなおやつでもあります。

100gあたりの脂肪分とカロリーを比較してみましょう。

ひまわりの脂肪分:56.3g ごまの脂肪分:54.2g

ひまわりのカロリー:506.7kcal ごまのカロリー:578kcal

意外にも、ゴマのほうがカロリーが高いことがいえます。

とは言え、どちらも高いことには変わりありません。

やはり、毎日ではなく、2~3日に1回程度を目安に与えるのが良いのではないでしょうか。

ハムスター用ゴマ入りフード

White sesame seeds in a wooden spoon for cooking on light background in the kitchen. 出典:123rf

ゴマの入ったフードを紹介します。

・ハムスターフード ハムッフル 副食 ワッフル

白ゴマの入ったワッフルのハムスター版です。

ちょっとおいしそうですよね。

・CASA ハムスターレシピ オーガニック

ゴマが配合されているオーガニックの総合バランス栄養食品です。

まとめ
Crispbread with various Seeds. 出典:123rf
  • ゴマは与えてもよいが脂質が多いため、与えすぎには注意
  • 黒ゴマには、タンニン系ポリフェノールが含まれているため、与えてはいけない
  • ゴマは栄養価も高いが、脂質・カロリーも高い!
  • 白ゴマ入りのおやつを与えるのもよい

ゴマは脂質・カロリーが高いことがわかりましたね。

ゴマだけをおやつに与えるよりも、おやつとして加工されているものを与えてみるもの良いかもしれません。

ひまわりの種ではあればつかみやすさもありますが、ゴマ単体では食べづらさもあるかもしれませんしね。

栄養価が高くても食べ過ぎには注意な食材はたくさんあるので、1つずつ理解した上でハムスターのおやつタイムを充実させてあげてくださいね。