ハムスターをペットとして飼い始めて、餌のおやつを与えたいけど何を与えたらよいのか悩んでしまう方も少なくないのではないでしょうか?
ハムスターと言えば、ナッツ系をガリガリと食べていそうなイメージもありますよね?!
ピーナッツはマメ科ラッカセイ属の一年草で、原産地は南アメリカ大陸です。
どうぞ最後までお付き合いください。
ハムスターにピーナッツ(落花生)を与えても良いの?

「ピーナッツ」は英語名で「peanuts」と表記します。
“pea”は「豆」、”nuts”は「木の実」という意味だそうです。
一方、落花生は漢名になり、江戸時代に中国から輸入されたものです。

花が落ちたあと、子房の下の部分が伸びて地中に潜り、地中で実を生むことから「落花生」という名がついたと言われています。
これを日本語読みして「ラッカセイ」と呼ぶようになりました。
また、沖縄地方では「ジーマーミ」と呼んでいて、ジーマーミ豆腐など甘みの強い豆腐の材料としても親しまれていますよね。
名前の違いは判りましたが、形にも差異がありますよね。
ピーナッツは殻から取り出したもの。
落花生は殻がついていて、木になっていたり土から掘り出したものを指します。
ピーナッツ(落花生)を食べれるの?

ピーナッツや落花生は、ハムスターも食べられます。
しかし、なんでもそうですが与えすぎには注意が必要ですよね。
高脂肪で高カロリーな食べ物なので、与えすぎると肥満の原因になってしまいます。
また、消化があまりよくない食べ物なので、与えすぎると下痢になる原因となります。
当ブログでもハムスターと下痢については再三お伝えしていますが、ハムスターが下痢を起こすと死につながる恐れがあるので注意が必要です。
ピーナッツの与え方
一度に半粒くらいを与えるようにしましょう。
もちろん毎日与える必要はありませんし、毎日与えるのはやめましょう。
人間用の味付きのピーナッツがありますが、こちらは塩分が高くなるため決して与えてはいけません。
さらに注意が必要なのが「生の場合」です。
生のピーナッツは消化不良になりやすいため、必ず茹でてある(塩ゆではNG)ものまたは、素煎と表記されているものがオススメです。
心配な場合は後述する、ハムスター用のピーナッツが市販されているので、それを与えてあげるのが安心でしょう。
落花生の与え方

殻と渋皮のカビに注意です。
国産の物の方が安心です。
与え方は茹でた落花生を殻からとってあげてピーナッツにして与えてあげるのがベストです。
生はダメ!ピーナッツを与えるときの注意点
落花生は生で売られていることもありますが、基本的に豆類は生で与えてはいけません。
豆類には毒性があり、生で食べてしまうと人間でも消化不良を起こしてしまいます。
しっかりと茹でて、熱を通したものを与えるようにしましょうね。
そのときにはもちろん、味付けは不要です。
再度になりますが、塩ゆでは厳禁ですよ!
ピーナッツの栄養素やカロリー
「ピーナッツは血管を健康にして死亡率を飛躍的に下げる食材」と、アメリカのハーバード大学が12万人を30年間かけ調査した研究で判明しています。
ピーナッツの半分は脂肪でできています。
特に植物性の油で、血中の中性脂肪や悪玉コレステロールを下げ、動脈硬化などの生活習慣病を予防する効果のあるオレイン酸・リノール酸でできていると言われています。
その他、抗酸化力が強いことで知られるビタミンEが非常に多く含まれています。
動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に役立っていると考えられています。
ビタミンEはこのほかにも、血管を酸化から守り、血行を良くする働きもあるのでピーナッツ自体は体によいものであると言えますよね。
次にカロリーについてです。
ヒマワリの種は100gあたり611kcalあると言われています。
一方、落花生は562kcal、かぼちゃの種は574kcalと油種子の中ではカロリーは控えめであります。
しかし、カロリーが高いことには変わりありませんので、与えすぎはよくありませんよね。
ハムスター用ピーナッツ

それでは、ハムスターにオススメのピーナッツを紹介していきたいと思います。
・自然派宣言 殻付ピーナッツ(20g)
殻付きの落花生です。
殻から取り出して与えてあげてください。
・小鳥・小動物用おやつ・みんなのレストラン!ころころナッツン 50g
くるみやアーモンド、ピーナッツ、ピスタチオなどナッツ類が多く含まれています。
ピーナッツ以外にもナッツ系が含まれているので、飽きずに最後まで食べてくれそうですよね。
・ミニアニマン ハムスター・リスのピーナッツバー 30g
ハムスター用に加工されたピーナッツバーです。
手で持ちやすいサイズ感になっています。
・マルカン はむはむぴゅーれ ピーナッツ風味 30g (5g×6本)
ピューレ状になっている商品で、ささみベースで動物性タンパク質も補給できます。
ちょっとしたマメ知識
落花生は元々「地上に咲いた花が地下で実るのは縁起が悪い」となかなか広がっていかない食物でした。
しかし、今では植物性脂肪でオレイン酸・リノール酸を豊富に含んでおり、悪玉コレステロールを現象させて、血圧を下げる効果があり、さらに記憶力の向上・脳の老化防止にも効果があると有名になってきました。
落花生は畑から掘り出し、自然乾燥させた新豆が市場に出回るのは、毎年11月に入ってからのことになります。
特にこの時期の落花生はおいしいと評判です。
落花生は1つの殻に2粒の豆が入っている”双子”であることから、”11″が二つ重なるこの日を 「ピーナッツの日」 と全国落花生協会が昭和60年(1985年)に制定しました。
11月11日にはピーナッツを与える日にするなんてことも素敵ですよね。
まとめ

- 落花生は殻付きのものをさし、ピーナッツは殻を取った豆を指す
- ピーナッツは生では絶対に与えず、茹でて1度に半粒程度与えるのがベスト
- ハムスター用のピーナッツやナッツ類も多く販売されている
今回は、落花生とピーナッツの違いも学ぶことができましたね。
ハムスターがナッツを食べている姿はポリポリとかわいいものですよね。
注意点を守った上でおやつタイムを充実させてあげてくださいね。