人間でも、髪質や抜け毛などが気になる方も少なくないと思います。
今回は、ハムスターの毛並みについてです。
毛並みが良くないのには何かの原因があるのです!
どうぞ最後までお付き合いください。
毛並みがボサボサの原因は?
「毛づくろい」というのは、口や手足を上手に使って自分の唾液を身体につける動作です。
個体差はありますが、四六時中毛づくろいをしている子もいます。
毛づくろいにも意味があります。
自分の匂いを体(毛)につけることで、安心します。
また、体(毛)についたゴミや埃などの汚れをとることで、清潔になります。
自分の唾液を体(毛)につけることで栄養(主にビタミン)を与え、細菌などの感染から体を守ることで、免疫力をアップします。
保温やクールダウンすることで、体温の調節ができるようになります。
毛づくろいというのは、精神的・肉体的な調子を整えるハムスターにとっては大事な仕事なのです。
しかし毎日ケージの中を掃除しているのに、なぜかボサボサな子がいる。
そこに気づいたとき、ちょっとドキドキしますよね。
毛並みがボサボサしているのには、原因としては次の4つがあります。
- 毛づくろいをしない
- ストレス
- ビタミン不足
- 病気の可能性
色々と原因がありますね。
1つずつみていきましょう。
毛づくろいをしない
全く毛づくろいをしている様子があれば、毛並みがボサボサになってもしょうがないですよね。
ハムスターは、リラックスしているときに毛づくろいをすることが多いです。
夜行性ですし、昼間寝てばかりいても、夜は元気に動き回ります。
夜に良く観察してみるのもオススメです。
毛づくろいをしないこと以外では変わった様子はなく、元気であれば特に問題はありません。
その個体の個性の1つなのかもしれません。
また、年をとってくると動きがゆっくりになりやすくなります。
そういう場合は、ブラッシングをしてあげたり、砂遊び用のお風呂の設置を検討してみてください。
ストレス
ストレスを感じて毛づくろいしなくなることもあります。
ストレスにも色々と種類がありますが、飼育環境が1番の問題になるケースが多いです。
例えば、回し車の大きさがあっていない、床材があっていない、ケージ自体が金網でカミカミしてしまう、ケージの大きさが狭い、砂遊び用のお風呂がない、などがあります。
是非、環境調整を再検討してみてください。
また、多頭飼いしていることでストレスを感じてしまうこともあります。
そういう場合は、単体で飼うように調整してください。
飼育環境を見直してみると、自然と毛づくろいしてくれることもあります。
ビタミン不足
人間もビタミン不足で肌荒れすることがありますよね?
ハムスターもビタミン不足で免疫力が下がり、それが原因で毛並みが悪くなることもあります。
ビタミンが含まれているおやつを食べさせてあげることが良いでしょう。
病気の可能性
病気の1つ、皮膚病が原因の場合もあります。
ハムスターは「皮膚真菌症、アレルギー性皮膚炎、ニキビダニ症」といった皮膚病にかかりやすいです。
こういった皮膚病になると「脱毛、かゆみ、フケ」が出たりすることがあります。
そうなると、毛並みも良いわけがありませんね。
こういう場合は、獣医さんに診てもらうことをオススメします。
毛並みを良くするには?
では、毛並みを良くするには、どんなことをしてあげたら良いのでしょうか?
いくつか方法があるので、見ていきましょう。
ブラッシング
前述のようにハムスターは、毛づくろいをしたり、砂浴びをしたりすることで体をキレイにする習性があります。
もしも、飼っているハムスターが毛づくろいや砂浴びをしている様子がなければ、ブラッシングをしてあげましょう。
ただし、嫌がるようであれば無理にはしないでくださいね。
ブラッシングには、人間が使うやわらかめの歯ブラシがオススメですよ。
優しく撫でてあげるようにブラッシングしましょう。
ビタミンをあげよう
いつもあげているペレットなどを変える必要はありません。
ペレットは栄養豊富です。
ビタミンが豊富な野菜や果物を少しプラスしてみましょう。
ハムスターにおすすめのビタミンが豊富な野菜は、ビタミンAが多く含まれている「にんじん・小松菜」ビタミンBが豊富な「とうもろこし」、ビタミンCが豊富な「ブロッコリー」です。
是非、食べさせてあげてください。
その他にも、キャベツや栄養価が高いかぼちゃ、大根の葉などもオススメです。
野菜は水分があるため、与えすぎると軟便となる可能性があります。
食べたあとに、軟便になっていなか確認してあげてくださいね!
ケージは清潔に
通常ならばお腹は湿っておらず、軟らかい白い毛でフサフサしています。
ケージ内が清潔に保たれていない場合も、毛並みが悪くなります。
主な理由としては、おしっこで床材が濡れてしまい、ジメジメしている。
お腹からお尻にかけて常に湿っている状態になり、抜け毛が多くなってしまいます。
ですが、床材が湿っている状態で放置されている場合は、お腹の毛が湿っていて、肌が少し透けて見える状態になってしまいます。
これは、皮膚病の一歩手前の状態と同じです。
ケージの大掃除で床材を交換すると次第に毛並みも戻ってきます。
またあまり環境の悪い状態を続けると、ストレスの原因になったり、皮膚病に発展してしまいますので、毎日掃除をすることをオススメします。
まとめ
- 毛づくろいは、精神的・肉体的な調子を整える大事な仕事である
- 毛づくろいをしない個性の子もいるが、夜間に毛づくろいをしていることも多いのでよく観察する
- 飼育環境などでストレスを感じてしまい、毛づくろいをしない個体もいる
- ビタミン不足に陥って、毛づくろいをしない個体もいる
- 皮膚病にかかってしまって、毛づくろいをしない個体もいる
- 毛づくろいをしない場合は、柔らかい歯ブラシでブラッシングをしてあげるとよい
- 毛づくろいをしない場合は、ビタミン多く含まれているニンジン・ブロッコリー・とうもろこしを与えるとよい
- 毛づくろいをしない場合は、ケージ内の環境を清潔にするため毎日おトイレ掃除、床材の整理をする
ハムスターは大変敏感な動物です。
ちょっとした環境変化にも繊細に感じとり、ストレスを感じてしまいます。
わたしたち、飼い主ができることはあります。
ブラッシングをしてあげる、ビタミンを補給してあげる、ケージ内を清潔にしてあげるなどは日々できることですよね。
プラスして、よくハムスターを観察してあげてください。
夜中に毛づくろいをしているかもしれません。
または金網をカミカミしたり、トイレで濡れっぱなしになっていたりと悪循環に陥っているかもしれません。
皮膚病にかかっているかもしれません。
そういった状況をしっかり見極めてあげるのは、観察をしているからこそです。
放置するのではなくしっかり見てあげてくださいね!!