南国のフルーツの1つ、パイナップル!英語ではpineappleと書き、その名の通りパイナップル科で、アメリカ大陸原産です。
甘くて、ちょっとすっぱくて果汁も多くておいしいですよね。
細かくしたら、ハムスターも餌として食べることができるのでしょうか?
どうぞ最後までお付き合いください。
ハムスターにパイナップルを与えても良いの?
ご存じの方も多いと思いますが、ハムスターは雑食性ですよね。
ハムスターにとって、もともと果物はおやつの範囲です。
ですので、食べることはできますが、積極的に与えるものではないという認識で良いと思います。
しかし、与えるには注意が必要な食べ物でもあります!
生のパイナップルにはタンパク質を分解する「ブロメライン」という酵素が含まれています。
中華料理の酢豚にパイナップルが入っていることがありますが、これはお肉のタンパク質を溶かして、胃腸の消化吸収を助ける役割を狙ったものです。
酵素の力はかなり強いので、口の中を荒らして出血する恐れがあるので多食は厳禁なんです。
特に未成熟の果実には多くのブロメラインを含みます。
しかし、ブロメラインは熱に弱いため、加熱加工されたパイナップルには含まれません。
もし与えたいのなら、加熱させて冷ましたものが良いかもしれません。
糖分が多いので、多くを与えることは避けてほしい食べ物です。
一方、長毛種にはパイナップルが良いことがあります。
何故なのでしょうか?
長毛種にはメリット?!
長毛種のハムスターの場合、おなかの中に毛玉がたまりやすくなります。
そのため、長毛種のハムスターには、パイナップルを食べるメリットがあります。
ハムスターは猫のように吐き戻しができず、何らかのキッカケで毛玉が消化器内にたまることがあります。
パイナップルやパパイヤなどの南国の果物は、毛玉の蓄積を防ぎます。
生のパイナップルを、週に1度程度ほんの少しだけ与えることで、おなかの中の毛玉を消化させてあげるのです!
ちなみに、100%果汁であれば、パイナップルジュースでもいいですよ!
ただし、パイナップルは果物の中でも、ハムスターへのメリットは特にありません。
短毛種であれば、毛玉がおなかに溜まる恐れもないため、パイナップルジュースもあえて飲ませる必要はないでしょう。
では、どうやってパイナップルを与えたらよいでしょうか?
パイナップルの与え方
パイナップルを与えるときには、次のようなことに注意をしてください。
- 生のパイナップルであること
- ごく少量にすること
- ハムスターの体調をみること
- 食べ残しはすぐに片づけること
糖分が多く嗜好性が高い食品なので、食べさせ過ぎには要注意です!!
肥満の原因になってしまいます。
さらに水分・果汁が多いので下痢には大変注意が必要です。
生の果物は傷みやすく、汁の糖分はカビを発生させます。
食べさせた後は、ケージなどをよくふき取っておきましょう。
そして、食べ残しがないか必ずチェックしてくださいね!!
食事代わりにはなりませんので、おやつという位置づけで考えてください。
与える量は1cm角程度を週1程度で良いでしょう。
ちなみに最近ではドライタイプの小動物専用おやつがあるので、そちらを利用するのも良いでしょう。
ハムスター用パイナップル
ハムスター用のドライパイナップルがありますので、紹介します。
・パイナップル<角切り>
ビタミンBが豊富に含まれています。
消化酵素の働きがお腹にやさしく、小さくカットされているので与えやすいですよね。
・ミニアニマン 小動物の南国フルーツ パイナップル(50g*2袋入)
タイ産です。
果物に含まれる食物繊維が、毛づくろいなどでお腹にたまった抜け毛を絡めとり、毛玉の形成を抑えます。
・自然派宣言 ドライパイナップル(30g)
ビタミンB1を多く含むパイナップルをカットし、乾燥しています。
・SANKO サニーメイド パイナップル
こちらの商品は、「無加糖」「保存料無添加」の自然な素材です。
無加糖なのは良いですよね!!
まとめ
- ハムスターはパイナップルは食べられるが、積極的に与える食べ物ではない
- 長毛種は、おなかに毛がたまりやすいが、パイナップルの酵素には毛玉の蓄積を防ぐ
- パイナップルは、1cm角程度を週1程度、加熱したパイナップルか100%ジュースを与えるとよい
- おやつ用のドライタイプのパイナップルもある
ハムスター用の乾燥パイナップルや、100%ジュースなどが良いとされるパイナップル。
生は消化酵素が多いから注意が必要です。
やはりペレットを主として与えて、おやつ程度にパイナップルを1cm角程度で与えるのが良いでしょう。
与えたあとは、パイナップルが残っていないかしっかり確認してくださいね。
果汁が多いのでカビのもとになります。
もちろん、下痢にも注意が必要ですので、食べたあとの排泄物にも注意してあげてください。
長毛種のキンクマハムスターなどには、おなかの毛玉を消化してくれるのは良いですよね!