いつかはこの日が来ると分かっていても、別れは寂しいものです。
「どのようにお別れしたら良いのだろう?」と思う方もいるかと思います。
お別れの方法の1つとして「プランター葬」があります。観葉植物を植える鉢を使います。
プランター葬と聞くと「室内に置いておけるの?」なんて疑問が浮かぶ方もいるのでは?
どうぞ最後までお付き合いください。
ハムスターのプランター葬の方法

プランターを作るのに必要なものや作り方の手順などを説明していきます。
プランター葬とは?
「プランター葬」という言葉を、初めて聞いた方もいるかと思います。
プランター葬とは、その字のとおり「ご遺体をプランターに埋葬する方法」です。
マンションやアパートなど、庭がないお宅でもでき、亡くなったペットが身近に感じることができます。
小動物にオススメ

プランター葬はハムスターの他、ハリネズミやインコなどの小動物に向いています。
大型のペットは、土へ還るのに時間がかかってしまいオススメしません。
そもそもプランターに入らないかもしれないですね。
大型のペットの場合、火葬後にプランター葬をする方法もあります。
メリット
プランター葬には、次のようなメリットがあります。
- プランターにペットの亡骸があるので、身近に感じることができる
- 用意するものも少なく、簡単にできる
- 持ち運びができる
溺愛したペットを側に置いておきたい・・・。
そう思う方も多いと思います。
プランター葬なら持ち運びもできるので、引っ越しになっても安心ですね。
ハムスターのプランター葬に必要なもの

プランター葬には、次のリストの物を準備しましょう。
- プランター
- 腐葉土
- 土
- 鉢底石
- 鉢底ネット
- 植物や種/飾り石・小物
- バケツやビニール袋・スコップ
プランター
まずは「プランター葬」というからには、プランターが必要ですね。
プラスチック製のものは耐久性が悪いです。
これから長い年月を経て土へ還るので、陶器のプランターを用意しましょう。
手順は後ほど紹介しますが、最低でもハムスターの3倍の量の土を敷き、同じく3倍の量の土を被せます。
プランターが小さく土が少ないと、異臭の原因になりますので、最低でも9号はあった方が良いでしょう。
大きければ大きいほど、臭いは気になりません。
また、受け皿も忘れずに用意しましょう。
腐葉土
ご遺体の分解を早めます。
土
「野菜の土」や「お花の土」を用意します。
腐葉土と混ぜて使います。
鉢底石
プランターの底に敷く石です。
通気性や排水性を良くし、根腐れを防止します。
鉢底ネット
鉢底の穴からの虫の侵入を防ぎます。
また、ご遺体が埋葬してある場所の目印にも使います。
植物や種、飾り石、小物
プランターに植える植物や種、飾り石や小物を準備しましょう。
後ほど紹介しますが、植物を植えず石を敷き詰める方法もあります。
バケツやビニール袋、スコップ
腐葉土と土を混ぜるとき、プランターに土を入れるときに使います。
適宜準備しましょう。
作り方の手順
まず、こちらが完成品したときの断面図です。

プタンターの大きさは27cm×30cmです。
それでは、見ていきましょう。
①プランターに鉢底ネットと鉢底石を敷く
プランターの鉢底(穴)の大きさに合わせ、鉢底ネットをカットして敷きます。
その上に穴が見えなくなるように、高さ2~3cmほど鉢底石を敷きます。
②腐葉土と土を混ぜる
腐葉土と土を1:1で混ぜます。
プランターの大きさに合わせ、プランター容積の8~9割ほどの量を作ります。
その土を鉢底石の上に10cmほど敷きます。
③ご遺体の埋葬
10cmほど腐葉土を混ぜた土を敷いたら、その上に純粋な腐葉土を少し敷き、その上にご遺体を置きます。
土に還るのが遅くなってしまうので、ご遺体はそのまま置きましょう。
ご遺体を寝かせたら、その上に純粋な腐葉土を被せます。
腐葉土で挟んであげるイメージですね。
このとき、ヒマ種などをお供えしてあげたい気持ちになると思いますが、発芽してしまう可能性があります。
発芽してしまうと、根がご遺体を傷めてしまうので、やめましょう。
④鉢底ネットを敷く
腐葉土を被せたら、その上に鉢底ネットを敷きます。
ネットを敷くことで、植物の根でご遺体が傷むことを防ぎます。
また、植物を植え替える際に「この下にご遺体がある」という目印にもなります。
⑤土を被せる
ネットの上に腐葉土を混ぜた土をかけます。
プランターの8~9割ほどまで入れましょう。
⑥植物などを飾り付ける
ここまできたら、最後は飾り付けです。
種を撒いたり、お花などの植物を植えたりします。
また、土の全面に飾り石を敷く方法もあります。
使っていたお家などを置いてあげても可愛いです。
今回はお花を植えたかったので、日々草を植えました。
完成がこちらです。

植物を植える場合は、根があまりはらない「一年草」にしてください。
多年草や根がたくさんはる植物だと、根がご遺体を傷めてしまいます。
また、微生物の活動が活発になり、ご遺体が土へ還るのが早くなるので、たまに肥料をあげましょう。
プランターは室内に置いても良いの?
結論から言うと、室内に置くことはオススメしません。
少しでも近くに置いておきたいという気持ちも分かりますが、衛生面的に見ると・・・。
当たり前ですが、ご遺体はバクテリアなどに分解され、腐敗していきます。
このとき腐敗ガス(窒素のアンモニア化、硫黄分のガス)が発生し、特に夏場は腐敗臭を感じる場合もあるでしょう。
室内にあったら・・・。と、考えるとどうでしょうか?
バクテリアや腐敗ガスで、部屋の中が汚染されてしまいます。
ですので、ベランダなどの屋外に置いた方が安全ですね。
プランター葬の注意点
プランター葬の注意点を紹介します。
臭いや虫対策
プランター葬では、コバエや小さな白い虫などの虫が湧くことがあります。
原因は、風通しや日当たりの悪い場所に置いてあるためです。
また、土の量が少ないと臭いも発生します。
十分な大きさのプランターを用意しましょう。
強い臭いが発生したときは、二回りほど大きなプランターを用意し、元のプランターを入れます。
プランターの中にプランターが入っている状態ですね。
そして、土を被せてあげましょう。
水はやりすぎない

植物を植えたら、当然水やりをしなくてはなりません。
しかし、水をやりすぎると、臭いやカビの原因となってしまいます。
表面が湿る程度にしてください。
また、細菌や臭いの原因になるので、受け皿に溜まった水は必ず捨てましょう。
まとめ

- プランター葬とは、ご遺体をプランターに埋葬する方法である
- プランター葬は小動物に向いている
- プランター葬には腐葉土等が必要になる
- ご遺体は腐葉土で挟んであげる
- 植物を植える場合は、一年草にする
- 室内に置くのはオススメしない
- 風通しや日当たりの良い場所に置く
- 土の量が少ないと臭いが発生しする
- 植物を植えた場合、水はやりすぎない
- 受け皿に溜まった水は必ず捨てる
今回は、ハムスターのプランター葬について以上のことが分かりました。
いつも可愛らしい表情を見せてくれていた最愛のハムスター。
別れはとても辛いですね。
しかし、きちんと送ってあげることで、ご自身の気持ちも整理がついてくると思います。
最期まできちんとしてあげるのが、飼い主の仕事です。
今回の記事を参考に、最愛のハムスターがハムランドでも楽しく過ごせるよう、心を込めて送ってあげてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。