ハムスターを飼っている方も少なくない昨今。
ハムスターはかわいいだけではなく、実は頭も良いんです。
どの程度の能力なのでしょうか?
どうぞ最後までお付き合いください。
ハムスターの知能はどのくらい?
ハムスターは、人間でいえば1歳くらいの知能と言われています。
1歳の子は、ママ・パパの顔を認識し始めたり、甘えだしたり、食べ物を覚え始めたりしますよね。
ハムスターも同様に、しつけはできませんが、飼い主を覚えることはできます。
匂いで自分の飼い主だと認識し、おなかが減ったときには甘えてきます。
ハムスターを飼うときには、1歳ほどの子どもと一緒にいるように接すると飼いやすいかもしれませんね。
ハムスターの学習能力はどのくらい?
ハムスターは、「自分の縄張りを理解できる・トイレを記憶できる・脱出の方法を学習できる・警戒能力が高い」などの学習能力があります。
具体的にみていきましょう。
自分の縄張りを理解できる
ハムスターは嗅覚が発達しているため、自分の匂いで縄張りを認識することができます。
ハムスターはもともと地中で暮らしていた野生の動物です。
昔から縄張り意識が強いため、ペット化されている今でも縄張り意識が強く、2匹以上で飼うと喧嘩することもあります。
トイレを記憶できる
嗅覚が発達していることから縄張り意識のほかに、トイレを覚えることができます。
元々きれい好きな生き物のようなので、トイレの場所を固定します。
自分の排泄のにおいでトイレの場所を決めることができるので、結果的に飼い主はトイレの場所を決めて、そこをきれいにしてあげるだけで保清できます。
ちなみに、巣の対角線上にトイレを置くと覚えやすいです。
脱出の方法を学習できる
お腹が減ったとき、部屋から出たいときに、ケージから脱走することはハムスターのあるあるです。
ですが、何度もケージからの脱走をする場合は、脱出方法を認識しているということになります。
飼い主が気付かない抜け道をしっかり熟知しているからこその技です。
そう考えるとかしこい生き物ですよね。
警戒能力が高い
元々、野生で生きていたハムスターなので、警戒心は強いです。
敵に襲われないようにと、警戒心を研ぎ澄ましてきたのですね。
そのため飼い主に慣れるまでは、噛み付くこともあります。
甘噛み程度であれば、「これはなに?」と警戒心MAXなのですが、「食べ物だ・飼い主」だと認識できれば甘噛みもなくなります。
慣れるまでに時間がかかるので、飼うには時間をかける必要がありますね。
ハムスターには出来ないこと
ハムスターにもできないことはあります。
例えば、「芸をすること・叱っても理解できない・目視が苦手」です。
人間の指示を理解することはできないので、芸をすることはできません。
同様に叱っても、人間の言葉が理解できないので、叱られている状況を理解することはできません。
次に、ハムスターの嗅覚は優れていますが、視覚は劣っています。
ですので、飼い主を目視で認識しているのではなく嗅覚で認識しています。
視覚を遮ってしまうと、ハムスターはストレスフルになってしまいます。
ハムスターの脳の大きさ
ハムスターの脳の大きさは0.4gほどと言われています。
小さいイメージがありますが、体の比重と比べると2〜3%が脳です。
これは人間とほぼ同じレベルなので、意外と小さくないようですね。
脳の活動性の観点では、「目の前のことを体感できる」レベルのようです。
「あっお腹へった」→「食べたい」→「食べ物ない」→「飼い主さん“うまうま”ちょうだい」
という変換を1つずつやっているような感じでしょうか。
他の動物と比較
では、ハムスターと他の動物と比較してみていきたいと思います。
今回は、「テグー、モルモット、リス、ラット、インコ」と比較してみたいと思います。
デグーと比較
デグーは人になつくところが、ハムスターとの大きな違いです。
ペットショップの店員さんが言うには、「ハムスターは鑑賞用」というほど人になつきません。
デグーは、脱走をしたりせず、常に飼い主の近くにいます。
また、芸も教え込めば覚えるほど頭の良い生き物です。
モルモットと比較
ハムスターは縄張り意識が強いですが、モルモットは逆に集団で暮らします。
飼い主の見分けもでき、自分の名前の識別も可能です。
しかし、トイレの場所を覚えることができないのがハムスターとの違いです。
リスと比較
リスは繁殖期に狂暴化するので、妊娠前は飼いやすいですが繁殖期を境に噛まれ過ぎているなどの状態に陥ることも少なくありません。
そういう理由でリスをペットにする人が伸び悩んでいるようです。
ラットと比較
ラットもテグーと同様、飼い主を理解することができるため、ハムスターよりは少し知能が高いと言えます。しかし芸などはできないようです。
インコと比較
インコは人の言葉を音で理解しています。
多くの鳥類は他の鳥の声を真似する習性があるようですが、インコは九官鳥などと同じく人間の言葉に近い音を発声することができるので、人間の言葉まで真似ることができます。しかしオウム返しという言葉があるとおり、それらは聞こえた通りにまねをしているだけなのであり、その意味まで理解している訳でないです。しかし、私は必ずしもそうではなく、単語レベルで理解をしている場合もあると考えています。あるセキセイインコはキュウリがめっぽう好きで、生のキュウリを輪切りにしたものには目がありませんでした。そこでキュウリがある時は輪切りにして「キュウリだよ。」などと言いながら洗濯ばさみでかごの内側に向けて固定したのですが、これを繰り返しているうちに「キュウリ」という単語を覚えました。
引用:その意味は?セキセイインコの鳴き声!ジェスチャーでコミュニケーションをとる?
ですので、人の言葉を復唱することができます。
さらに、ハムスターよりも好奇心が旺盛なのもインコの特徴の1つです。
まとめ
- ハムスターの知能は人間の1歳レベル
- 自分の縄張りやトイレを記憶でき、ケージからの脱出方法を覚えることができる
- とても警戒心が強い
- 人間の言葉を理解することはできない
- 嗅覚は優れているが、視覚は劣っている
- 脳の大きさは、人間と同様に体の2〜3%ほどある
ハムスターは人間の言葉を理解できませんが、人間の匂いを覚えて甘えてきてくれます。
優れている面と、苦手な面があるのは人間と同じですよね。
元々、野生で生き延びてきているので良い意味でしぶとい生き物でもあるようですね。
ただ、そのしぶとさ忘れるくらい、甘えられるとかわいいですよね。