犬などのペットを飼っている方は、ブラッシング(英語ではbrushing)をしている方もいると思います。
ペットのお手入れをしたくなるのも親心というものですが、ハムスターにブラッシングは必要なのでしょうか?
どうぞ最後までお付き合いください。
ハムスターにブラッシングは必要?

ハムスターは自分で毛づくろいをするので、基本的にブラッシングやシャンプーは不要です。
ペットショップにも、ハムスター用のブラッシング道具などは売っているところは少ないでしょう。
ちなみに、ハムスターが自分で行う毛づくろいは、座りながら自分のお腹や背中を舐めたり、顔を洗うように何度も手でぬぐったりします。
意外と毛づくろいしている時間は多いので、このような動きをしているのが見られるかもしれません。
ブラッシングが必要な場合
種類や病気などで毛づくろいができない場合、ブラッシングが必要になります。
長毛ハムスターの場合

ハムスターは短毛種と長毛種に分けることができます。
長毛種は、改良品種が多いです。
長毛であることにより、毛がからまって汚れやすくなってしまいます。
そのまま放置していると、ハムスター自身の毛づくろいだけでは足らず、皮膚病に感染しやすくなったり、体が臭ってきたりします。
これは犬も一緒ですよね。
そのため、長毛種を飼う場合には定期的にブラッシングをしてあげる必要があります。
長毛種とは、ゴールデンハムスターやキンクマハムスターなどがいます。(※ 短毛種もいます)
もし、毛が絡み過ぎている場合は、無理にブラッシングせずにカットする方法もあります。
どちらにしても、ハムスターのストレスにならないように対応してあげることが必要です。
ハムスターはストレスにうたれ弱いので、大切に扱ってあげましょう。
自分で毛繕いができないとき
ハムスターが自分の体をブラッシングできなくなるということは、重篤な場合が多いです。
病気が進んでしまった場合には、ブラッシングしてあげることも良いかもしれませんが、無理に行うことは避けたほうが良いでしょう。
極力負担をかけないことが大切です。
また体から臭いがしてしまう場合には、飼育用品を匂いを抑えるものに交換したり、交換の頻度を高めることによっても臭いを抑えることができます。
どちらにしても、重篤な場合があるので獣医さんに相談してみるのもよいでしょう。
正しいブラッシング方法

正しいブラッシング方法ですが、個体によっては嫌がることもあります。
無理にしないことが第一です。
方法としては、やわらかめの歯ブラシやくしを使い、優しくなでるレベルです。
歯ブラシは、使う前に少しほぐしてあげると良いでしょう。
ブラッシングは頭側から尾側に向かって、力を抜いてブラッシングします。
落ち着かない場合は、ブラッシングを中止しましょう。
毛並みを良くするには?

ブラッシングは基本的にハムスターには必要ないですが、ハムスターの毛並みがあまり良くないと感じる場合にはどんな点に注意すれば良いのでしょうか?
先ほどの動画のように、ハムスターは自分で体をブラッシングします。
その他、砂場や床材のウッドチップなどに体を擦りつけることで汚れを落とし、毛並みを整えています。
環境整備も飼い主さんのお仕事の1つですので、砂場などを設置してあげましょう。
また、床材はウッドチップなどの天然由来製品の方がオススメです。
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毛並みが良くないと感じる場合にはブラッシングの問題もありますが、栄養バランスが偏っている場合もあります。
わたしたち人間でも、栄養バランスが崩れると肌のトラブルを起こすこともありますよね。
それと同じです。
食事面でペレット以外のおやつで脂質の多いものを与えていないか、下痢を起こしやすいものをたくさん与えていないか再度見直してみてください。
生野菜ばかり与えていても偏ってしまいますので、ペレットとうまく交えることがオススメです。
まとめ

- ハムスターのブラッシングは基本的には不要
- ハムスターの長毛種や病気などで自分で毛づくろいができない場合は、飼い主がブラッシングをしてあげる
- やわらかめの歯ブラシやくしを使い、優しくなでるレベルでブラッシングをする
- 食事面や寝床、ケージ内の環境整備にも目を配る
自分のことは自分でできるタイプのハムスターですが、どうしても構いたくなるのも親心ですよね。
嫌われ過ぎない程度にお手伝いしてあげることが重要です。
マッサージや毛並みを整えるレベルで撫でてあげるなど、スキンシップ方法は色々あります。
ブラッシングに固執することなく、一緒に時を過ごして下さいね。