ハムスターをペットして飼い始めて、準備もバッチリと思っていたら、なかなか巣箱から出てきてくれないなんてことありませんか?
何か気に障った部分があったのでしょうか?
ハムスターの気持ちになって考えてみてくださいね。
どうぞ最後までお付き合いください。
ハムスターは夜行性
ハムスターは元々、野生で暮らしていた動物です。
実は夜行性なので1日の睡眠時間は14時間ほど。
昼間寝ていても不思議なことではないのです。
連続で睡眠をとるタイプではなく「少し寝ては起きて」を繰り返しています。
昼間は寝ていることが多いため、昼に大きな音を立てるとなかなか寝れずに夜の活動性が低下します。
人間も睡眠時間が少ないとシャキッとしないものですよね?!
ハムスターも同様です。
なるべく昼間は音を立てずにいることが良いでしょう。
そして、夜になり薄暗い状態を確認するとハムスターは動きだします。
ハムスターの活動的な部分を見たことない方は、薄暗い状態で観察してみてください。
昼間にぐっすり寝られていてれば、活動的に動き回るハムスターが見られますよ!
飼い主を警戒している
さて、ぐっすり睡眠時間を取っていても、なかなか出てこない個体もいます。
それは、飼い主に対して警戒がほどけていない個体なのかもしれません。
特に飼い始めたばかりのハムスターの場合にはよくあることです。
人間にも人見知りがありますが、ハムスターにも人見知りがあります。
ハムスターを飼う上では重要なのは、干渉しすぎないこと!
無理やり寝ているハムスターを起こしてしまったり、大声で呼んだりしてもハムスターは心を開いてくれません。
すぐに手乗りする動物でもないので、まずは掃除を徹底するところから始めましょう。
その次に、手でエサを与えて飼い主のにおいを覚えてもらい、同時に安心感を与えます。
ここまでやるにも、個体差はありますが時間は結構かかると思ってください。
臆病なハムスターの心を開かせるのには時間がかかります。
外の世界が怖い
ハムスターは野生で暮らしていたと前述しましたが、そのために警戒心がとても強い動物でもあります。
縄張り意識もありますので、慣れない環境だと自分のテリトリーである巣から、なかなか出てこないことは良くあることです。
ケージ自体も飼い主も見慣れないものですから、緊張して警戒しているのですね。
こういうときは静かな環境下で、あまり干渉しないのがベストです。
飼い始めのときやケージを新しいものにしたとき、部屋の模様替えをしたなどのちょっとした環境の変化でも、ハムスターはいつもとは違うと察知して出てこないことがあります。
人間でも警戒心が強い人は、環境変化を察知すると下調べなどをすることもありますよね。
それと同じですよね。
無理にひっぱり出すとハムスターはパニックを起こして、より出てこない状況になります。
個体差はありますが、飼い始めてから1週間から10日程度すると、だんだんと慣れてくれます。
外の世界が安全であることを、自ら確かめる時間を作ってあげましょう。
病気やケガをしている
飼い主の声にも反応し、ケージにも慣れている様子。
なのに出てこない。
そういう場合は、病気やケガをしている可能性もあります。
回し車で捻挫するなんてことも、意外と少なくないと言われています。
具合が悪いときは、人間だって動きたくないですよね。
そういう場合は、そっと体をチェックしてみてください。
下痢や口呼吸を苦しそうにしていたり、目に力がない、だるそうだったり苦しそうにしていませんか?
脱臼や骨折がないでしょうか?
びっこを引いて歩いていませんか?
必要に応じてケージのまま動物病院へ連れて行きましょう。
そのためにも、自分の家の近くの動物病院のチェックは日ごろからしておいたほうがベストです。
日々のお世話と観察が大切!
さて、今まで「干渉せずにしかし観察しましょう」と難しいことを言ってきました。
では、どうやってお世話をしたらよいのでしょうか?
シンプルに次の手順を追ってみてください。
ハムスターは、目は悪いですが耳と鼻はとてもよく効きます。
そのため飼い主の声やにおいを覚えることができますし、トイレの場所も把握することができます。
ハムスターを飼い始めた
身の回りの世話のみを行います。
例えば、給水器の水を入れ替える。
脱水が起きていないか、飲みすぎ・飲まなさ過ぎていないかチェックしましょう。
餌を取り替える。
与えたおやつなどが残っていたら必ず回収しましょう。
トイレの砂の汚れた部分を回収して補充する。
下痢などをしていないかチェックしましょう。
汚れた床材を回収して補充する。
血などが出ていないかチェックしましょう。
これを数日間ただこなすだけの干渉しない1週目を迎えます。
声をかけてみる
身の回りの世話にも慣れてきたら、ハムスターの名前を呼んであげましょう。
優しく声をかけることで、ハムスターが飼い主の声だと認識します。
エサを与えるときに、声をかける。
トイレ掃除をするときに、声をかける。
声をかけることに注力して、その他はやはり干渉せずにしましょう。
手乗りさせてみる
声をかけて反応するようになってきたら、エサを与えるときに手で直接渡してみましょう。
ここからスキンシップが始まります。
これが何日かうまくいくようであれば、手を出して手乗りさせられるチャンス到来です!
と、徐々に数週間かけて慣れさせていくのがハムスターです。
まとめ
- ハムスターは夜行性で、寝たり起きたりを14時間ほど繰り返している
- 飼い主を警戒している場合は、干渉し過ぎないようにしつつも、飼い主のにおいを覚えてもらうことにつとめる
- 外の世界が怖いと思っている個体もいるので、ケージに落ち着くまでは干渉せず静かな環境を作って安心させてあげる
- ケガや病気をしていないか、十分に観察する数週間かけて、徐々にハムスターとの距離を近づける
ハムスターが巣箱から出てこない理由は「昼間は眠い、外や飼い主に慣れていない、ケガや病気になっている」ことでしたね。
夜行性のため、遊ぶ時間も夜の時間が良いでしょう。
出来れば、いつも同じ時間帯にしてあげると、ハムスターも時間感覚が身について自分から巣箱から出てきてくれるようになるかもしれません。
外や飼い主になれるまでには時間がかかりますが数週間かかれば慣れますので大丈夫です。
問題なのは病気やケガの状態にあるとき。
不安な場合は、すぐに獣医さんに診てもらいましょう。
素人目ではわからないことも多いですからね。
ハムスターとのスキンシップをしっかり図りたい方も多いと思います。
是非、焦らずにゆっくりゆっくり時間をかけてあげてください。
きっと良い相棒になると思いますよ!