ピーマン(英語ではgreen-pepper)、パプリカ(英語ではbell-pepper)は緑・赤・黄色と色鮮やかでサラダに入れると、彩りよくおいしいですよね。paprikaはハンガリー語です。
そして、パプリカは歌でも流行ったので最近では小さい子どももよく知っている野菜の1つです。
そんなピーマン・パプリカはハムスターは食べられるのでしょうか?
種もあるのですが、取るべきなのか、取らずにそのまま与えてもよいものなのか。
どうぞ最後までお付き合いください。
ハムスターはピーマンが食べれるの?
ピーマンは、少量なら与えて大丈夫です。
「少量ならば」です!
ピーマンにはアルカロイドという毒素が含まれています。
これはナス科の植物に含まれる苦みや渋みとなる成分です。
実はピーマンもナス科の植物なのです。
ピーマンに含まれる量もごく微量なので、「少量であれば」ハムスターに与えても大丈夫。
ということは、無理して与える野菜ではないですね。
ピーマンの栄養素
ピーマンには、ビタミン群が多く含まれており、ビタミンの宝庫とも呼ばれているくらいです。
特にビタミンCが多く含まれています。
風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果があります。
普通のピーマンもたくさん含んでいますが、パプリカのほうがさらに倍以上たくさん含まれています。
特に黄色・オレンジ色のものはたった1/6個、赤色は1/3個分で、一日の必要量を摂取することができる量が含まれています。
次に多く含まれているのはカロテンです。
ピーマンにも多いのですが、さらにオレンジのピーマンには30倍以上含まれているそうです。
さらに、苦みの成分がありますよね。
ピーマンの苦さは、ポリフェノールの一種「クエルシトリン」だということが、2012年に判明しました。
しかし、「クエルシトリン」には高血圧抑制や抗うつ作用などの効果があります。
身体にはいいのですね。
種は取ろう!ピーマンを与えるときの注意点
ハムスターはヒマワリの種や、カボチャの種など、種が好きですよね。
ピーマンの種はというと、種にはカプサイシンが入っていますので、取って与えるのが良いでしょう。
カプサイシンは、マウス実験で他の物質と同時に摂取すると、癌の発生を促進してしまう可能性があるなんて報告もありました。
やはり種は取り除くのがベストですよね。
ピーマンをおやつとして与えるならば、こんな商品もあります。
・国産 ピーマン 5g 小動物のおやつ
ビタミンA、C、Eが豊富な、果肉しっかり厚みがある採れたて国産ピーマンを、低温でじっくり乾燥させたものです。
ひとかけらを与えるのがベストでしょう。
「緑・赤・黄」どの色を与えたら良いの?
緑が一般的ですが、赤や黄色のものもあります。
緑色のピーマン
実は、私たちが良く食べる緑のピーマンは未熟な野菜なのです。
だからと言って問題があるわけではありません。
実は、未熟であるがゆえに苦みがましています。
苦味の原因である「ピラジン」という成分が含まれているのですが、この「ピラジン」には血液をサラサラにする作用があります。
「緑ピーマン」は心筋梗塞といった病気の予防に役立ちます。
ちなみに赤色になって熟すと、この「ピラジン」は薄まります。
赤色のピーマン
「完熟!」という状態がこの色ですね。
しかし、この赤色は先ほど紹介したカプサイシンの色。
これも危険という程ではありませんが、警戒が必要です。
ピーマン特有の苦みが少なく、甘みがあります。
噛む時のシャキシャキ感は「緑ピーマン」より劣りますが、子供でも食べやすい味になっています。
黄色のピーマン
ビタミンCがたっぷりで、肌の老化を防いだりしてくれる頼もしい味方。
甘みも強く、おやつにはもってこいですね。
一番与えるのに適しているのがこの黄色ですよ!
パプリカは与えても良いの?
ピーマン同様、パプリカも少量であれば与えても大丈夫です。
ピーマンは果肉が薄くて細長いもの、パプリカは果肉が熱くてりんごのような形に似ているものがパプリカです。
栄養素もほぼ同じで、ビタミンC・カロテンを多く含んでいますが、パプリカのほうが含有量が多く栄養価が高いのが特徴です。
まとめ
- ハムスターはピーマンは少量であれば食べることができる
- ピーマンはビタミン群、カロテンなどが多く含まれている
- ピーマンの種にはカプサイシンが含まれているので、与えてはいけない
- 黄色のパプリカが栄養価が高くおやつにもってこい
今回は、ピーマンとパプリカの違いも分かりましたよね。
ピーマンは苦みがありますが、栄養価が大変高いものです。
是非与えてあげたいですが、カプサイシンやアルカロイドが含まれているので、少量(1mm~5mm角)与えるのがベストでしたね。
是非、ペレットとうまく組み合わせてハムスターに与えてあげてくださいね!