ハムスターを飼い始めて、なかなか懐かないと悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかも噛み癖があるなんてことがあったら、少し悲しいですよね。
どうぞ最後までお付き合いください。
ハムスターを懐かせる方法
まずハムスターは夜行性なので、人間とサイクルが真逆です。
コミュニケーションをとるときには、夜の活発に動いているときが良いでしょう。
懐かせるには「方法」があるので、それを紹介したいと思います。
時間をかける
ハムスターは、警戒心が強くなつきにくい動物でもあります。
つまり「慣れる」までには時間がかかります。
家にお迎えし、慣れるまでには2~3か月かかることも大いにあるので、飼い主さんはじっくり構えてあげると良いでしょう。
焦らずいきましょうね!!
においや声を覚えてもらう
ハムスターは視覚は乏しいのですが、嗅覚・聴覚は優れています。
飼い主のにおいや声をしっかり判断することができます。
つまり、じっくり時間をかけて、飼い主のにおいや声を覚えてもらいましょう。
例えば、まずは手のにおいを覚えてもらうために、ごはんを手であげてみましょう。
その後、手にごはんやおやつをのせて、ハムスターに向かって手を広げて乗ってもらいましょう。
そのときに、名前で呼びかけましょう。
時間はかかりますが、名前やにおいを覚えてくれます。
甘噛みは確認の合図
甘噛みされたらビックリしてしますよね?
でも大丈夫です。
それは、食べても大丈夫なものなのか?安全なものなのか?を確かめている行為です。
一度甘噛みしたらハムスターは理解できるので、スルーしてあげましょう。
逆に警戒心を強めてしまうだけなので、決して叩いたり怒ったりしないでくださいね。
ハムスターが手を噛む理由
さて、ハムスターが噛むのには、安全なのかを確認していることもあります。
しかし、ほかにも理由がいくつかあります。
エサと間違えている
エサと勘違いして間違えて噛んでしまうケースがあります。
特に手渡ししたときに起こりやすいですよね。
ゴールデンハムスターは少し挙動不審なところがあるので、本気で噛むことは余りありませんが、ジャンガリアンは本気で噛んでくることがあるので注意が必要です。
噛まれてしまっても、先ほど同様大きな声を出してハムスターを驚かせないようにしましょうね。
動物性タンパク質が欠乏している
動物性タンパク質が不足していると、動物の肉を食べようすることがあります。
動物性タンパク質が不足したままだと、2匹以上で飼っていると共食いし、1匹だと人間の手の皮を食べる可能性も大いにあります(種類にもよりますが、基本的に多頭飼いはオススメしません)。
ペレットにもタンパク質は含まれていますが、必要に応じてササミなどの動物性タンパク質を与えましょう。
繁殖期に噛む
ハムスターに限らず、発情期になれば気性が荒くなったり、育児期に子供を守ろうとする行為があります。
その際、噛まれることもありますので、自分の飼っているハムスターの状態をしっかり確認し、見守る時期はあまり構いすぎないようにしましょう。
ケージ内に手を入れると噛む
ハムスターは縄張り意識が強いです。
そのため、ケージに手を入れただけで、縄張りを荒らす敵と勘違いして噛むこともあります。
急にケージに手をいれるのではなく、声をかけてあげながら手を優しく入れてあげましょう。
飼育環境が悪い
飼育環境が悪いことで、ケージを噛んだり飼い主の手を噛むことがあります。
ストレスがたまっているのですね。
そういう場合は、ケージの大きさを変えてみたり、床材を変えるなど、飼育環境を変えてみるのもよ良いでしょう。
噛み癖をなくす方法
では、噛み癖治す方法です。
ゆっくり距離を縮める
家にハムスターを迎えたら、すぐに触らずしばらくの期間はトイレやお部屋の掃除、エサの入れ替えだけに留めておきましょう。
むやみやたらにコミュニケーションを取らず、まずは環境に慣れてもらいましょう。
私たち人間も、新しい環境に慣れるのには時間がかかるものですよね。
同じですね。
手を使った遊びをする
人間の手のにおいに慣れてもらうためには、遊んでもらう必要がありますよね。
例えば、あまり高さのない台にハムスターを乗せます。
ハムスターには、台の端から手のひらをちょっと下に位置させて降りてもらいます。
次にハムスターを台に戻し、それを繰り返します。
軍手を使う
甘噛みを繰り返すハムスターは、まだ慣れていない証拠です。
それでも、ハムスターの環境を整えるためには、お掃除は必要不可欠ですよね。
そこで、安全を考慮して軍手を使うのも1つの手段です!
噛まれても痛さが和らぐので、驚かせることがなくなりますよ。
すくいあげるように包み込む
手をさしのべると怖がって甘噛みすることが多いです。
両手で包み込むようにそっとすくい上げると噛まれにくいですよね。
手に乗せたときにおやつをあげると「安全かも?!」と感じてもらえると思います。
ミルワームを与える
ミルワームとは、ゴミムシダマシ科の甲虫の幼虫です。
一般的に小動物や爬虫類、観賞魚や鳥など、中でも食虫性のある生体のエサとして飼育され、多く流通している虫です。
ミルワームは栄養価が高く、カルシウムの含有量が高いです。
動物性タンパク質も高いため、甘噛みなどもしなくなりやすいと言われているので、与えてみてもよいでしょう。
種類による懐きやすさの違い
種類によって、懐きやすさにも違いがあります。
では、詳しくみていきましょう。
ゴールデンハムスター・キンクマハムスター
【懐きやすさA】
ゴールデンハムスターやキンクマはおっとりしていて、のんびりな性格の子が多いです。
初心者向きのハムスターですね。
なつきやすく、手乗りもできます。
大きくなると警戒心が強くなるので、子供の頃から育てましょう。
ジャンガリアンハムスター
【懐きやすさA】
ジャンガリアンハムスターは警戒心が薄いです。
小型のハムスターでは一番なれやすい種類です。
基本的にはおとなしいですが、気の強い性格の子もいるので、多頭飼いは避けたほうがよいでしょう。
臆病な性格をしているので、大きな物音などで驚かせないようにしてください。
ロボロフスキーハムスター
【懐きやすさB】
ロボロフスキーハムスターは臆病な性格をしているので、なつかせるのが難しい種類になります。
すばしっこさも特徴なので、手乗りはなかなか難しいでしょう(できないわけではありません)。
ハムスターの中では珍しく、縄張り意識が低いです。
「相性があえば」複数飼いすることもできます。
チャイニーズハムスター
【懐きやすさC】
チャイニーズハムスターは警戒心が強く、慣らすのはとても難しいです。
ペットとしての歴史は浅いですが、性格はおとなしいので飼いやすいです。
一方、警戒心が強く噛みつきやすいので、注意が必要です。
キャンベルハムスター
【懐きやすさC】
元気で快活なキャンベルハムスター。
人慣れしにくいです。
ペット用ハムスターとして販売されることは少なく、入手が難しい種類です。
好奇心が強く、他のハムスターよりも活発に動き回るため、元気な姿を観察したい、観察用ハムスターとしてはオススメです。
ハムスターが懐いたときの仕草
ハムスターは警戒心が強いので、慣れるまでに時間がかかりますが、慣れると見せてくれる仕草もあるのです。
最後に、そちらを紹介したいと思います。
飼い主の手になれる
飼い主の手に慣れたら、ケージに入れただけで飼い主の手のにおいを察知し、近づいてきてくれます。
手の平に乗せたエサを食べたり、くつろいだり、本当に心を許してくれたら寝てくれたりもします。
こうなると、可愛さも倍増です!
甘えてくる
慣れてくると、ごろんと寝転んでお腹を見せて来たり、飼い主にハムスターから近づいてきて甘えてくるようになります。
撫でてほしい!と、急所でもあるお腹を見せるのは慣れている・甘えている証拠です。
ここまでくると、飼い主が歩く方向に一緒についてきたり、近づこうとしてくれたりもしてカワイイですよ!
まとめ
ハムスターとは時間をかけて仲良くなる
【人の手を噛む理由】
- 新しい飼育環境に慣れていない
- 飼育環境が良くない
- ビックリしたり生命の危険を感じた場合がある
- 人の手に慣れていない
- 人の手をエサと間違えた
- 性格が臆病な場合
【噛み癖がある場合】
- 軍手を用いたり、すくいあげるよう両手で包み込んだりしてゆっくり距離を縮めていく
- 手を用いた遊びをしたり、動物性タンパク質を与える
- 懐きやすい種類は、ゴールデンハムスター、キンクマハムスター、ジャンガリアンハムスターがあげられる
- 慣れてくると、飼い主の手に慣れて、なでてとアピールしたり、飼い主のあとをついてきたりする
ハムスターはやはり警戒心の強い動物ではあります。
ですので、飼いならすというより「慣れる」という意味合いが強いでしょうか。
慣れてもらうためには、飼い主の声・においを覚えてもらったり、環境をととのえて徐々にコミュニケーションをとったりすることで、「慣れて」きてくれます。
また、「慣れる」のに適した種類もいるので、ハムスターを飼うときには、ペットショップの人と相談するのもよいでしょう!